例えば、忘れ物がないようにお声がけをすることはとても大事なことですが、伝え方ひとつでクレームに発展することもあります。通勤時間などはお客様も急いでおり、イライラしている方も多いため、コミュニケーションの取り方は大変重要です。伝え方次第でクレームになることもあれば、感謝もされることもあるということを日ごろから気を付けておくとよいでしょう。
雨の日の通勤時間帯はとくに注意が必要
朝の通勤時間などはお客様も急いでおり、イライラしている方も多いため、コミュニケーションの取り方は大変重要です。例えば、雨の日は忘れ物が多いので、会社からも「忘れ物がないように、必ずお客様にお声がけするように」とアドバイスされます。もちろんドライバーとしても会社の指示に従って、毎回「お忘れ物はございませんか?」とお客様に繰り返し言うように心がけると思いますが、それが時と場合によってはクレームに発展することもあります。
あるドライバーの例では、雨に渋滞が重なり、目的地到着が遅れた際に、「お忘れ物はございませんか?」と繰り返しお伝えしたところ、イライラが募ったお客様から「何回も言わなくてもわかっている!」とクレームになってしまいました。中にはこのような経験をされた方もいると思います。
ではどうすればよかったのでしょうか?
タイミングと伝え方でクレームを減らす
雨の日の忘れ物について、クレームなくお客様に促すにはどうすればよいでしょうか?
例えば目的地に着く少し前に「雨の日はお急ぎの方も多く、忘れ物が増えてしまうので、お客様もご注意ください」と事前に一言伝えておく。そうすればお客様も余裕をもって身の回りの物を確認できます。そして目的地に到着し、料金の支払いを終えた後、「ありがとうございました。雨が降っていますので、お荷物のご確認ができ次第ドアを開けますので、お声がけください。ゆっくりで構いませんよ」とお伝えし、お客様から声をかけられたらドアを開け、最後に目視で忘れ物チェックします。
「忘れ物はないですか?」と同じことを繰り返し言われるよりも、こうすれば嫌な気持ちもなくお客様が降車できるでしょうし、クレームになる確率も少ないでしょう。どのようなコミュニケーションが必要かは、お客様によっても変わってきますが、まずはお客様の立場に立ち、気配りとおもいやりの気持ちを持って接することで、クレームはなくなるのではないでしょうか。ぜひ参考にされてみてください。