高知県とはどのような場所でしょうか。
こちらの記事では、高知県の特徴や食文化について紹介していきます。

高知県の特徴

高知県は四国全域の37.8%の面積を占めており、四国四県では一番大きく、全国では18位の大きさです。北は四国山地で標高1,000mを超える険しい山々が連なり、林野面積は県総面積の84パーセントを占め、全国1位となっています。温暖多湿な気候を利用した促成栽培により、ナス、ショウガ、ニラなどは全国1位のシェアを誇ります。

高知県の食文化

今回は平野部・山間部・沿岸部に分けて、それぞれの食文化を紹介します。

<平野部> 川の恵みを活かした食文化

高知平野は、県中央部に位置し、物部下流域と仁淀川下流域に挟まれた県内最大の平野です。温暖な気候を利用した稲作が盛んで、米の二期作発祥の地とされています。

また、下流域に位置していることから、川の幸にも恵まれています。
四万十川、仁淀川などで春から夏にかけて漁獲される川海老は、雄のハサミが体長を超えるほど長いので「手長エビ」という名前が付けられています。昔ながらの漁法にこだわり、現在でもエビ専用の網「エビ玉」を使った伝統漁法が続けられています。皮がついたまま炒め物やから揚げにしていただくと、一噛みごとに、清らかな川の流れが浮かぶような滋味あふれる味わいを楽しむ事ができます。

<山間部> 豊かな自然がはぐくむ食文化

山間部では、四万十川や仁淀川の恩恵により、ツガニや川海老はもちろんのこと、川魚の代表格であるアユも6月頃から10月中旬頃まで漁獲することができます。アユのおすすめの料理法として、塩焼き、甘露煮、寿司などがあります。

また、高知県は、温暖多湿な気候条件や地形に恵まれた茶産地がいくつもあり、土佐茶の栽培が行われています。苦みが少なく、香り豊かな透明感のある土佐茶は全国でも高く評価されています。

<沿岸部> 黒潮がもたらす海の幸

高知県の海岸線は、東西に約713㎞のびており、黒潮が流れる沿岸部では、メヒカリ、キンメダイなど多くの魚を漁獲でき、海の幸に恵まれています。中でもカツオは全国消費量1位を誇ります。特に、カツオの身の表面を焼き、塩またはタレをたっぷりかけ、手で叩いて味を馴染ませ、ねぎやミョウガなどの薬味をたっぷりとのせて食べるたたきは、高知の代表的料理の一つとなっています。「かつおのたたき」の発祥は諸説ありますが、漁師が船上で食べていたまかない飯が一般に広まったと言われています。県内では「かつおのたたき」を巻いた寿司「土佐巻き」など、たたきを使った料理も多数あり、地域によっては、しいたけやかぼちゃ、肉などカツオ以外の食材もたたきにして食べられています。

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