「入れ食い」というタクシーの業界用語はご存知でしょうか?

急な大雨などの天候変化や、電車などの公共交通機関のトラブルにより、タクシーを利用したいお客様が急増し、次から次にお客様を乗車させることができることから「入れ食い」と呼ばれています。お客様を降車したその場ですぐに別のお客様が乗車してくるので、無駄なく稼ぐことができる状態と言えます。

「入れ食い」で稼ぐ

「入れ食い」の語源は「釣り」に由来しています。釣りで仕掛けを入れたとき、すぐに魚が食いつき、次から次に釣れることを「入れ食い」と呼びますが、タクシーでも同様に、お客様が降車してからすぐに次のお客様が乗車することを、釣りに例えてこう呼ぶようになりました。

天候変化や公共交通機関のトラブル以外でも、例えば、暑い日が続く夏場に、通勤や顧客訪問で汗だくになりたくないというビジネスパーソンが次々と乗車し「入れ食い」になることや、東京都では2017年に初乗り運賃が改定され、値下げした直後にも短距離利用者が急増し「入れ食い」になったことがあります。このようなラッキーな状態になることは、そう毎日あるものではありませんが、日々の業務をコツコツ地道に続けていけば、このような「入れ食い」の状況に直面することもあるでしょう。

「入れ食い」以外で稼ぐ方法

「入れ食い」となるのは限定的で、運任せによる部分も大きいのですが、「入れ食い」以外にもタクシードライバーが稼げる方法はたくさんあります。例えば、流し営業をする場合にタクシーを走らせる場所を工夫します。当たり前のことですが、人通りの多い場所を走れば、タクシーを利用したいお客様に遭遇する確率も高くなるでしょう。

また、オフィスビルや商業施設、ホテルの近くなど人の多い場所を走るときには、時間にも気を付けて走るとよいでしょう。とくにオフィスビルの近くでは、17:00~19:00といった帰宅時間が狙い目です。ほかにも、タクシー会社によっては自社の配車アプリ以外の配車アプリを導入している会社もあります。流し営業をしながらも複数の配車アプリで乗車の確率を上げるなど、効率的な稼ぎ方をしているタクシードライバーも多数います。タクシードライバーとして稼ぐには、運もありますが、少しの工夫と地道な努力の積み重ねが何より大切なのです。

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