タクシードライバーといえば、どんな道にも詳しく、抜け道もたくさん知っているものだと思っていませんか? もちろんそんなドライバーも大勢いますが、中には新人もいれば、ベテランでも得意不得意なエリアがあります。しかし、お客様が期待するのは、道を知り尽くしたドライバーが最短距離で迅速に目的地まで向かってくれることでしょう。そのため、タクシードライバーにとって道を覚えることは避けて通れないことです。
ここでは、道の覚え方のコツをいくつかご紹介していきたいと思います。
プロのタクシードライバーはどうやって道を覚えているのか
当たり前のことですが、まずは道路地図を覚えることです。とはいえ、地図を見ただけではなかなか覚えられませんので、実際に走り、道の特徴や位置関係を、頭だけでなく体で覚えることが大事です。また、最低限の乗り場や、商業施設、ホテル、病院、空港などその街の主要な目的地を繰り返し回ることも大切です。このように乗り場や主要なランドマークを繰り返し往来することで、「流し営業」をしながら道も覚えられるので一石二鳥です。加えて地図を見返して復習することで、頭の中も整理されます。また、仮に同じ道だとしても、新しいルートを覚えるために、あえてカーナビを使ったり、お客様にルートを尋ねることで、新たな発見につなげることもできます。中には休日を利用し、前日走った道を改めて自転車で走ってみるという方法で道を覚えている方もいました。
- 実際に何度も走る
- 1度走った道でも、復習して何度も走る
この2点が基本的な道の覚え方として有効です。
道を覚える方法に正解や不正解はありません。自分なりの効率的な方法を見つけて、お客様を目的地により早くお届けできるプロのタクシードライバーを目指しましょう。
記憶力を鍛えよう
タクシードライバーの中には、定年退職後に新たな仕事としてタクシードライバーをはじめたという方も多くいらっしゃいますが、そのような方はとくに記憶力に自信が持てないことがあるようです。そんなときには記憶力を鍛え、高めることが大事になってきます。
記憶力を鍛える方法はいろいろありますが、よく言われているのが
- 反復する(繰り返す)
- リラックスする(イライラしない)
- インプットしたことをアウトプットする(書いてみる、声に出してみる)
などが挙げられます。
よく、年齢を重ねると記憶力が低下すると言いますが、近年の研究によって、記憶力の低下は加齢とはあまり関係がないことがわかってきています。原因は、年齢を重ねるにつれて学習機会が少なくなることのほうが大きいようです。
また、記憶力を高めるのに効果的な食べ物を摂取するのもよいでしょう。記憶力に関係する栄養素には、糖質、ビタミンB1、ビタミンB12、DHA(ドコサヘキサエン酸)、カルシウム、フラノバールなどが挙げられます。これらを多く含む食べ物には、米、バナナ、豚肉、うなぎ、サバ、イワシ、しじみ、赤貝、いくら、レバー、チーズ、チョコレート、ごま、大豆、牛乳、豆乳などがあります。3食しっかり、よく噛んで食べるということも、脳に刺激を与え、記憶力を高めることにつながりますので、日々の食生活を見直してみるのも一つの方法と言えます。