タクシー乗車に関する素朴な疑問の一つに、車内での飲食が挙げられます。
そもそも飲食に関するルールはあるのでしょうか?
トラブルにならないためにも、タクシー乗車におけるマナーをご紹介します。

タクシー車内で「飲食」してもOK?

「飲食」は文字通り、「飲む」と「食べる」です。「飲み物」、「食べ物」のそれぞれのパターンで解説していきたいと思います。

飲み物に関して

タクシーで飲み物を飲むことは基本的に問題ありません。とくに夏場などは脱水症状になってしまったら大変ですので、積極的に水分補給をしてください。シートに飲み物をこぼさないように、信号待ちなどの停車中に飲むなど、配慮をしましょう。

なお、アルコール類に関しては極力控えたほうがよいでしょう。アルコールが入ることで気が大きくなり、ドライバーと口論になるといったトラブルも少なくありません。さらにアルコールのにおいが車内に広がると、次に乗車される方が気持ちよく利用できないためです。電車などの公共交通機関でも同様かと思いますが、飲み物を飲むことは禁止されていませんが、まわりの方の迷惑を考え、節度をもった行動が求められると思います。

食べ物に関して

あまり知られていませんが、実はほとんどのタクシー会社が車内での食事をOKとしています。なかにはドライブスルーをさせてくれるタクシードライバーの方もいます。ただし、会社はOKと認めていても、ドライバーによっては車内での食事を嫌がる方も当然いらっしゃいます。食事中のにおいが車内に充満してしまうだけでなく、降車後もしばらくは車内ににおいが残り、次に乗車されるお客様にも迷惑がかかってしまうためです。こちらも電車などの公共交通機関同様、ほかの人も利用しているのだという意識をもって、ぜひマナーに配慮した行動をお願いします。

タクシー車内での飲食マナー

乗客編

  1. ドライバーに一声かける
    タクシー車内の食事は、においや汚れにつながるため、配慮が必要です。もしタクシー車内で食事をしたいのであれば、「食べても大丈夫ですか?」など、ドライバーに一声かけることをおすすめします。
  2. においの強いものは避ける
    自分のことだけでなく、次に乗車される方のことも考えると、ニンニク料理やカレー、ハンバーガーなど、においの強いものは避けた方がよいでしょう。
  3. こぼれやすいものは避ける
    食べ物をこぼすのも不衛生です。食べ物をこぼして車内が汚れると、次に乗客される方が不快な思いをしますし、ドライバーも掃除しなくてはなりません。あまりないとは思いますが、ラーメン、スープ類などは絶対に避けましょう。
  4. ゴミは持ち帰る
    自分が乗車したタクシーに、前の乗客のゴミが残っていたら不快ですよね? 当たり前のことですが、自分が出したゴミはしっかり持ち帰りましょう。

ドライバー編

  1. 食事を控えてもらう際には慎重に言葉を選ぶ
    タクシーに乗車されるお客様みんなが平等に、清潔・快適な環境で過ごしてもらうために、できるだけ食事は控えてほしいと思うドライバーもいると思います。その際にはお客様を逆撫でしないように慎重に言葉を選び、丁重にお断りするようにしましょう。
  2. 降車後には換気・清掃する
    もし、お客様が食事をした際には、次に乗車される方が不快な思いをしないように、しっかりと車内換気をし、空気の入れ替えを行いましょう。また、後部座席を必ず確認し、食べこぼしや汚れがあれば、しっかり清掃しておきましょう。

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