タクシードライバーへの就職や転職を考えている方の中には、「営業ノルマってあるの?」と疑問をお持ちの方も多いと思います。タクシー会社によって異なりますが、一般的にはタクシー業界にもノルマはあります。タクシー業界ではノルマのことを「足切り」と呼びますが、タクシー業界のノルマ達成は難しいのでしょうか。ここでは、タクシー業界におけるノルマについてご紹介していきます。

ノルマがあるのはなぜ?

タクシーの営業は、出庫してからは基本的にドライバーが自由に行います。管理職の目の届く範囲から離れてしまうため、タクシードライバーはさぼろうと思えばいくらでもさぼることができてしまいます。まじめに働く方とそうでない人が不平等にならないよう、働くモチベーションを高めるためにも、まじめに働けば達成できると推測される基準値として、ノルマ(足切り)が設けられています。

ノルマが達成できなかったら?

タクシー会社によって異なりますが、決められたノルマの金額を達成できない場合、「歩合給」はもらえず、「固定給」のみとなることが多いようです。タクシー会社に応募する際には、ノルマの金額や歩合率はよく確認することをおすすめします。

歩合給の算出方法

歩合給の算出方法は、「(月間営収額 - ノルマ) × 歩合率」です。
決められたノルマの金額があり、稼いだ金額からノルマの金額を引いた数字に歩合率をかけて「歩合給」を求めます。
例えば、ノルマ40万円 歩合率60%と設定しているタクシー会社で、その月に稼いだ金額が60万円だった場合を例に、「歩合給」を求めてみましょう。

(60万円 - 40万円)× 60% = 12万円

「固定給」が20万円であれば、「歩合給」12万円を足した32万円が給与となります。つまり、ノルマを達成した分だけ給与アップにつながるしくみになっています。さらに、この金額に皆勤手当や無事故手当などの各種手当が追加されます。もし、ノルマが達成できなかったとしても「固定給」があれば、給与がゼロになることはありませんので、あまり不安になる必要はありません。

ノルマがないタクシー会社もある

ノルマのしくみは分かったものの、ノルマがあること自体に不安を感じている方もいるかもしれません。そのような方には、最初からノルマがないタクシー会社を選ぶことをおすすめします。ノルマのないタクシー会社で働くと、収入を伸ばすチャンスがなくなってしまうというデメリットはありますが、ノルマがないことで月の収入が確実に読めるのがメリットです。安定収入に魅力を感じる方は、ノルマのない会社を選ぶとよいでしょう。

タクシードライバーには収入を増やせるチャンスがある

タクシードライバーの給与には、多くの場合「歩合給」が採用されており、それゆえに収入を増やすチャンスがある仕事と言えます。ドライバーは、走りながら自分でお客様を探す「流し営業」や、タクシー乗り場での「付け待ち(待機)」、「無線配車」を取るなど、基本的な仕事を実践し経験を積むことで、お客様を乗せることができるようになってきます。

また近年では、DiDiやUber、GOなどの配車アプリの導入によって、新人ドライバーでもノルマ以上の売上を達成しやすくなり、ベテランドライバーと同じように高収入を得ることができるようになりました。就職や転職の際には、給与体系やノルマについてよく調べて、ご自身にあった会社を見つけていきましょう。

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