未経験からタクシー会社に入社すると、まずは研修を受けることになります。
タクシー会社によって研修内容や期間は異なりますが、「二種免許」取得のための研修から、接客のマナー、営業のルール、タクシー搭載機器の操作方法などさまざまなことを約2~3週間かけて学んでいきます。

研修のプログラム

未経験からタクシードライバーになるための研修の流れは、
一般的に以下のようなプログラムとなります。

  1. 「二種免許」の取得
  2. 「地理試験」の合格(※一部地域)
  3. 運転者適性診断
  4. 接客・法令・事故防止・機器操作などの研修
  5. 営業所での配属後研修(同乗研修)

1)「二種免許」の取得

タクシードライバーになるためには「二種免許」が必要となりますので、お持ちでない方は、まず「二種免許」の取得に向けて教習所に通うことになります。最近ではタクシー会社が費用を負担してくれるケースがほとんどですが、自費ではないからと何度も不合格になっているとペナルティがある場合もあります。

また、受かるまで乗務につくことができませんので給料にも響いてきます。タクシードライバーとして絶対に必要な免許ですので、いち早く取得するためにも、しっかり予習・復習をしていきましょう。

2)地理試験」の合格

タクシードライバーとして乗務するには、「二種免許」の取得後、「地理試験」(法令・安全及接遇および地理試験)に合格することが必要になります(※一部地域に限り)。それぞれ、地理問題・法令問題など難易度が高いため、多くのタクシー会社が独自の研修や問題集などで試験対策を行っています。

3)運転者適性診断

独立行政法人自動車事故対策機構(NASVA)にて、運転者適性診断を行います。適性診断は、タクシー、ハイヤー、バス、トラックなどの自動車運送事業に携わるドライバーを対象に、自動車の運転に関する各種測定や性格診断などを実施し、適性診断票の発行と安全運転に関する助言・指導が行われます。

4)接客・法令・事故防止・機器操作などの研修

各県にあるタクシーセンターで、新人を対象にした新規講習を受けます。タクシードライバーとして乗務する上で必要となる「法令」「地理」「安全」「接遇」「交通バリアフリー」などについて学びます。

また、入社したタクシー会社ごとに独自の社内研修があります。タクシーセンターの講習よりも実践に沿った内容で、営業範囲や乗車禁止地区の確認、運賃メーター、クレジット支払機器などの使い方などを学びます。

5)営業所での配属後研修(同乗研修)

営業所に配属されると、実際にお客様を乗せることになりますが、最初のうちは先輩ドライバーが助手席に同乗して、接客やルート選びなどのアドバイスを行います。配属後の同乗研修は多くても3回程度、会社によっては同乗研修を行わず、最初から1人で乗務にあたる場合もあります。

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