24時間いつも営業しているイメージのあるタクシーですが、
実際に働くタクシードライバーの1日の流れはどんな感じなのでしょうか。
ここでは、具体的にタクシードライバーがどのような1日を過ごしているのか、
出社から帰宅までの流れをご紹介します。

出社

まずは一般的な会社と同じように各営業所に出社します。その後、運行管理者から本日の連絡や注意事項などが共有されます。ドライバーは運転免許を提示し、アルコール検査と健康チェックを行い、運行管理者からOKが出れば車両に向かいます。

車両点検・出庫

自分がその日に乗車するタクシーの点検と清掃を行います。タクシー会社にもよりますが、2人1組で同じ車両を1日ごとに利用する「相番」を採用しているところが多く、自分が乗車するタクシーは決まっています。点検・清掃が終わったら出庫となります。

「車両点検」の内容

  • ブレーキ、ランプ、ウインカー、バッテリー、エンジンオイルなどの運行前点検を行います。
  • 次に車内清掃を行います。お客様に快適にご乗車いただくために、車内は清潔に保ちます。

乗務開始

いよいよ乗務開始です。営業スタイルはドライバーそれぞれですが、大きく分けて3つの方法があります。
いずれの場合でも、お客様を乗車させたら行き先をお伺し、目的地まで安全にお連れします。

「営業」の内容

  1. 流し営業
    都内の場合、人が多いエリア・時間帯を狙って車両を走らせ、自分からお客様を探します。
  2. 付け待ち(待機)
    利用客の多いターミナル駅やホテルなどのタクシー乗り場に乗り付けて、お客様を順番に待ちます。
  3. 予約・配車
    配車センターの担当者が、お客様からの電話を受けてドライバーに配車システムを通じて連絡をいれます。無線を受けたドライバーは指定場所へとお客様を迎えに行きます。また最近では、電話の代わりにタクシー配車アプリでタクシーを呼ぶお客様が増えています。

休憩

休憩は勤務シフトによって異なりますが、昼日勤や夜日勤の場合は1~2時間程度、
隔日勤務の場合は3時間程度取得することが一般的です。

休憩時間の使い方はタクシードライバーによってさまざまです。食事をしたり、仮眠をしたり、トイレ休憩にあてたりします。休憩をうまくとりながら、体調万全で乗務に戻ります。

帰庫・帰宅

1日の業務が終了したら、「回送」にして給油をし、営業所の車庫に戻ります。次に車両を使う人のために洗車をしたら、本日の業務成果を会社に報告し、売上金を納金します。クレジットカードやタクシーチケットなどの未収書があればあわせて処理します。
これで本日の業務は終了ですので、一般的な会社と同じように帰宅します。

タクシードライバーの勤務体系は、「昼日勤」「夜日勤(ナイト)」「隔日勤務」とさまざまなパターンがあるので、必ずしも一致するとは限りませんが、一般的な企業の働き方と大きな遜色がないことがお分かりいただけたのではないでしょうか。

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