タクシードライバーになるためには「二種免許」が必要となります。
「二種免許」とは、旅客を運送する目的で、タクシーのような旅客自動車を
運転する場合に必要となる自動車免許証です。
ここでは「二種免許」を取得するための条件などをご紹介します。
「二種免許」の受験資格
「二種免許」の中でもタクシードライバーになるために必要なのは「普通二種免許」です。
「普通二種免許」の受験資格は以下の2つです。
- 年齢が19歳以上であること。
- 「一種免許」(普通免許)取得から1年以上経過していること。
現在、日本では満18歳以上で「一種免許」が取得できるため、最速でタクシードライバーになれるのは19歳からとなります。
※「二種免許」の取得条件は2022年5月に緩和されました。
詳細はこちら「第二種免許等の受験資格の見直しについて」をご覧ください。
「二種免許」の試験内容
「二種免許」を取得するには、「適性試験」「学科試験」「技能試験」の3つの試験が存在します。
適性試験
視力・色彩能力・深視力・聴力・運動能力などの身体的な適性試験を行います。
学科試験
マークシート形式で95問(文章問題90問、イラスト問題5問)の学科試験を行います。100点満点中90点以上で合格となりますが、普通免許に比べて応用問題が多く、難易度は高めと言えます。
なお、他の「二種免許」を取得している場合は免除されます。
技能試験
基本的には指定自動車教習所で行う卒業検定と同じものですが、普通免許に比べ、合格点が90点以上と高く設定されています。また、採点内容の基準(アクセル・ブレーキの踏み方、ハンドルの切り方など)が非常に厳しくなっていたり、普通免許には課されないような鋭角コースの通過などもあります。
なお、それぞれの試験に合格した後、「応急救護処置講習」と「旅客者講習」を受講する必要があります。
お客様の命を預かって運転することができるようになるのが「二種免許」ですので、普通免許よりも難易度が高く、講習時間も長めに設けられています。
「二種免許」取得にかかる費用と期間
「二種免許」取得にかかる費用と期間は、以下2つの方法で若干異なります。
- 自分で教習所に通って取得する
自分で教習所を探して通う、もしくは合宿で取得する場合、費用はすべて自己負担となります。
・費用:22~25万円程度(合宿/通い)
・期間:約7日(合宿)/約10日(通い) - タクシー会社が提携している教習所で取得する
タクシー会社が提携している教習所で取得する場合(ほぼ合宿ですが)、費用もタクシー会社が負担してくれることが多いです。
・費用:18~20万円程度(合宿)
・期間:約7日(合宿)
未経験の方の場合、自分で教習所に通って独学で取得するよりも、タクシー会社に入社してから取得したほうが、費用面をはじめ、さまざまなサポートが受けられるのでお得と言えます。